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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 19-12

レッドと名乗る男「待て、青少年!! 始末などと軽々しく口にしてはいけないな。私はただ、キノコを取りに来ているだけなのたから。何なら、ちょびっとわけてあげてもいいんだぞ。場所は私が落第に落第を重ねてようやく見つけた所だからそうカンタンに教えられないけれどね。フフッ」

フェイト「あの……小隊長……」

レッドと名乗る男「チッチッチッ。ノンノン」

 

 立てた指一本ゆらして、

 

レッド「素敵戦隊☆薔薇騎士レンジャー・レッドだ」

フェイト「……す……素敵戦隊……薔薇騎士レンジャー……レッド……さん……」

レッドと名乗る男「何だ、希望に燃えた青少年。大志を抱けよ?」


▽つづきはこちら

フェイト「は、はぁ……。いや、大志はどうでもいいんだけど、毒消しの薬とか……持ってナイよ……な?」

レッドと名乗る男「……薬にはまだなってないが、元の薬草なら」

 

 カゴからキノコと一緒に摘んだ草を取り出す。

 

レッドと名乗る男「どうかしたのかい? そこの子の頭につけるなら、ナトンカにつける薬はないって昔の偉い人が言ってたっぽいから、ナントカは死ななきゃ治らないんじゃないかな」

クレス「ナントカって馬鹿のコトか!!? そこの子ってまさか僕のコトじゃないだろうね!!? とにかくそいつをよこせ」

レッドと名乗る男「礼儀がなってないね、君は。まぁいい。コレが必要だということは誰かが困っているんだろう。持って行きたまえ」

フェイト「っていうか、小隊長も来てもらえませんか。ウチの班の女の子に妙な男たちが毒矢を射ってきて……」

レッドと名乗る男「妙な男?」

 

 言ってしまってからハッとなった。

このレッドと名乗るジャックが先程の連中と関わりないとは言い切れないのだ。

 そうでなくとも不自然に………………

 

レッドと名乗る男・ジャック「?」

 

 不自然……

 

フェイト『   不自然!!!』

 

 そう、ここにいるだけでまぎれもなく不自然。

な、の、だ、……が。

 

フェイト『アイツラと関係しているとはとても思えないな……』

 

 頭にはところどころほつれた麦ワラ帽子。

 首にタオル。

 背中に巨大なカゴ。

 手には土のついた軍手。

 たくしあげた袖に裾。

 ブーツというにはあまりに長靴。

 どこからどう見ても、立派な農夫である。

 ザ☆農民スタイルに赤いマスクの不審者の姿はあまりにも怪しくて、とてもじゃないが何か陰謀に関わっているとは思えない。

……むしろ思いたくない。

 何よりこれほどあからさまでは、刺客としてはちょっと……どうかと思う。

 「刺客」というよりは人間「失格」みたいなイキオイだ。

 

ジャック「妙な男……か。この山は国から養成所用にと与えられている土地だから、養成所関係の人間でしかも使用許可がないと立ち入れない区域になっているハズ!!」

クレス「アンタは何だよ」

ジャック「薔薇騎士レンジャー・レッドだ」

クレス「ダメじゃん」

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