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レイメイの話。
2007.11.15 |Category …日記
久しぶりに日記というかトークです。
今、ブログに載せているこの辺を書いてたのは1年以上前です。
懐かしいです。
この辺では、まだ皆さんが作ったキャラをよくつかめてなくて、一生懸命イメージづけしようと苦心していた思い出があります;
今見ると、不要なエピソード盛りだくさんで、読んでいる方が疲れてしまうのではないかと心配です。
企画参加者さんは楽しいと言って下さいますが、それは自分の作ったキャラが登場して動いているからかな? って気もしますし(苦笑)
完全な第三者が読むとどうなのかなっていう心配は尽きません。
実際にキャラがスタートから多すぎて、ついていけなかったという意味合いのご意見もいただきましたし。
うーん、力量不足で申し訳ない;
もっと使用するキャラをしぼるべきでした。
自分で全ていいように配置して動かせる完全オリジナルと違うので、また違った楽しみがあるのですが、一方でやっぱり上手く使えてないなーってカンジがします。自分で。
レイディ・メイディ 第12話
2007.11.15 |Category …レイメイ 11-13話
第12話:おもちゃのマーチ
どのくらい眠っていたのだろう? そんなに大した時間ではなかったハズだ。
彼は重大なミスを犯していた。
それは人形の目隠しを取ってしまったことだ。
元に戻すこともせず、目隠し布は下に落ちたまま。
布には奇妙な文字が並んでいたのに、どうして警戒しなかったのか。
ちりん……
鈴の音が鳴った。
一度、二度。
窓の閉まった空間に鈴をゆらす風など存在しないというのに。
三度目はすぐ耳元で音を揺らし、クレスはまぶたを持ち上げた。
ひゅっと風を切る音。
突然、左耳と頬に熱が走り、痛みとすぐに気付いて頭を廻らせる。
クレス「!?」
鈴の音はあの人形のものだった。
表情のない人形が、机の上に乗って短刀を抱えている。
レイディ・メイディ 11-8
2007.11.14 |Category …レイメイ 11-13話
スッ、スッ……ススス……
氷鎖女「あっ……わ……わ……??」
スススススススッ
リクはその長い腕を左右に広げ、氷鎖女の周囲を回りだす。
しかも反復横飛びで。
氷鎖女「何? 何だ……ちょっと……エ?」
リク「円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き、円の動き……」
氷鎖女「なんっ……何なんだっ!? よせ……っ! よせったらっ」
逃げようにも、どの方向に行こうとしても円の動きなどと言いながら奇妙なステップでさえぎられてしまう。
それだけならまだしも、だんだん輪が縮まってくるではないか。
レイディ・メイディ 11-7
2007.11.14 |Category …レイメイ 11-13話
リク「待った待った。ちょっと話がしたいだけなんだ。危害加えないからそんなに脅えなくても」
氷鎖女「ウソ! そのいつもニヤけたよーなツラは何か企んでおる顔だっ」
リク「ニヤけてるなんてヒドイなぁ。別に何も企んでないって」
氷鎖女「嘘を申すな。そうじゃなきゃこんなに追いかけてこないっ!」
リク「先生が無意味に逃げるから」
氷鎖女「逃げなかったら何もしない?」
立ち止まって後ろを向く。
リク「しないしない。さぁさぁさぁさぁ!」
光り輝くような笑顔で両腕を広げてみた。
氷鎖女「むしろ余計に怪しい!」
じりりと後じさり。
レイディ・メイディ 11-6
2007.11.13 |Category …レイメイ 11-13話
パニックに陥った結果、仕切り壁をよじ登り、隣の個室に移動する結果に達した。
氷鎖女「よっと」
フェイト「!?」
上を見て、氷鎖女「フゥ~。ビックリした。これでしばらく安全だ」
フェイト「……………」
着地した予期せぬ侵入者をフェイトは目で追った。
氷鎖女「あの野郎、何を企んでいる!? 俺に何するつもりだ!? しかけてくるなら返り討ちにしてやる。まだクチバシの黄色いヒヨッコに負ける俺じゃない。よ、よよよよよ世の中がそんなに甘くないって教えてやるからっ! 来るなら来いっ……………………と、小さい声で言ってみる」
隙間から外の様子を覗いている……黒魔術の先生の背中。
フェイトは学問の方で世話になっている。
この見慣れた衣装のチビは……
フェイト「…………俺に……何か用……なん……ですか?」
便器に座ったままのフェイト。
当たり前だが、個室に侵入者があろうとは予想だにしなかった。
冷や汗、タラタラ。
レイディ・メイディ 11-5
2007.11.13 |Category …レイメイ 11-13話
クレス「どうせ教えるの下手なんだからさ」
授業中、窓の外に見える風景を写し取ったもの、動物、植物をモチーフにしたもの、人形の設計図、町の見取り図から建築物のことまで描いてある。
それだけではなく、ちょっとしたメモや教え子たちの修行中での癖や特徴、注意点なども書き込まれていた。
この部屋同様、中身は統一性がなくてゴチャゴチャ。
何でもノートといったところか。
下に目を向ければ、床にはこれまた作りかけの人形の部品が散乱している。
それはバラバラにされた死体にも見えて気味が悪い。
クレス「人形趣味かよ……気持ち悪いな」
整理整頓は下手とみえる。
机の上もガラクタだらけだ。
それらを腕で脇にどけるとクレスは椅子に腰掛け、空けた机のスペースに顔をふせて眠ってしまう。
帰ってきたら起こしてくれるだろうと他力本願。
レイディ・メイディ 11-4
2007.11.13 |Category …レイメイ 11-13話
始業の鐘が鳴り、教室に氷鎖女が入ってくる。
氷鎖女「えーと……」
『なんだ、今日はやけに生徒数が多いな』
人数が多いため、同じ教科だとしても教える学問の教師が何人もいる。
学徒たちは好きに学びたい授業を選択してカリキュラムを組み、どの先生に習うかも選べるのである。
教えるのが上手い教師や人気のある教師の元には当然、学徒も多く集まってくる。
氷鎖女はといえば、例によって初心者向けではない眠りを誘うような講義の展開で学徒に人気がない。
黒魔術の方では完全にクラスとして区切られているので人数はどこも同じだが、学問の方では教室がガランとしているのが常だ。
机も椅子も余っており、人気クラスに入りきれなくてあぶれた学徒が仕方なく来るたまり場のようになっていた。
机に伏せて寝ている者も多いが、氷鎖女が注意しないので余計に昼寝場所と化してしまっていた。
そんな彼のクラスに今日は何故か人が多い。
しかも女子ばかりだ。
原因は普通の感覚の持ち主ならば、リクの周囲に女性しか座っていないことですぐに見当はついたのだろうが、氷鎖女はそういったことに疎い。
誰か同じ教科を教える先生が休んだのかもしれないと単純に考えた。
そんな鈍感な彼がいつも通りのつまらない授業を展開している頃、クレスは職員室で大騒ぎ。
青薔薇のヴァルト教官に取り押さえられていた。