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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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雨が雪に変わる頃 4

 月日が流れて、体が癒えても私は彼女の側を離れませんでした。

 私の話をおもしろいと言って、小雪さんはずっと耳を傾けていました。

 彼女にもっと笑って欲しいと思い、私は作り話もしました。

 今にしてみれば、誰にでもわかる幼稚な嘘でした。

 けれど小雪さんは微笑んでくれるのです。

 ……私は嬉しかった……

 小雪さんには色々なことを教えていただきました。

 言葉遣いもそうです。

 私の言葉が悪いと、それだけで皆さんが怖がってしまうので良くないそうです。

 私は助けていただき、お世話になったお礼に、家を直し、小雪さんの仕事を手伝いました。

 小雪さんは、機織りして、町に売りに行くんですよ。
 スゴイんです。
 まばゆいばかりの絹を織り上げるのです。

 けれど……。

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雨が雪に変わる頃 3

 けど、私は文句を言いつつ、結局全部いただきました。

 それで気づいたのですけど、女性は何も口にしていませんでした。

 雪をつまんで口に入れるだけ……。

 ……そうです。
 あの一杯は彼女が食べるための物だったのです。

 私などという余計な者を拾ってしまったために、彼女の分がなくなってしまったんですよ。

 でも。
 そんなの、私には関係ないでしょう?
 だって、彼女が勝手にやったことです。
 私は頼んでもいないんですよ?
 ねっ?

 そう思って、私はまた眠りました。

 朝になって目を覚まし、ぎょっとなりました。

 彼女が私の腹の当たりで丸まって寝ていたからです。

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雨が雪に変わる頃 2

 この私が。

 きかん坊で自意識過剰ぎみでしたから。

 また、そうさせるに充分な生を歩んできてしまいましたから。

 誰も私に敵わないっていう、ね。

 井の中の蛙……とでも言いましょうか。
 お恥ずかしい話です。

 やがて雨が雪に変わる頃、私の意識は途切れかかっておりました。

 上には雪が降り積もり、動くのがだるくなっていました。

 それでも自分が死んでしまうとは思っていませんでしたけどね。

 丈夫が取り柄ですから。うふふっ。

 ただ、失意でぼ~…っとしちゃってただけですよ。
 心配めさるな。

 だけど、命あやうしと思ってくれた方がいたんですね。

 通りがかりの見知らぬ女性でした。

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箱庭の君番外 雨が雪に変わる頃1

           「雨は…嫌いなんですよ。特に…今日みたいな冷たい雨は」

               「ホラ…、雨が……………雪に変わりましたよ…」

                                  「ねぇ」


 

 私は命あるモノを殺めることを、何とも思っていませんでした。

 …そう、ほんの少しも。

 私はただ強かった。
 ただ凶暴だった。

 私は弱き者をいたぶるのが好きでした。

 私に命乞いをする者に無慈悲な行いを……致しました。

 生きたまま臓腑(ぞうふ)を引きずり出し、目の前で食い散らしました。

 そして、言うのです。

「お前も喰うか?」

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箱庭の君番外1 紹介

物語紹介-雨が雪に変わる頃

「“私”は命あるモノを殺めることを、何とも思っていませんでした。

 そう、ほんの少しも。

 私はただ強かった。ただ凶暴だった。」

 …そんな出だしで始まる、“私”が語るあやまちの記憶。

 冷酷無比だった“私”がある女性と出会い、少しずつ変化していく様と、

“私”のせいで女性…小雪の心が壊れてゆく様を綴った物語。

 力では、手に入れられないモノ。

 溶けてゆく手のひらの雪のように、すりぬけてく心。

 愚かな“私”は、大切なものを失ってようやく気づく。

 けれど“私”は繰り返す。愚行をも一度繰り返す。

 

企画書

タイトル:雨が雪に変わる頃

製作日:平成16年2月1日

本文枚数:B5で8枚

ジャンル:和風ファンタジー

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物語紹介っていうか……

箱庭の君

 平成14年~16年くらい?にかけて某所でゼロがゲームマスターとして企画しておりました、和風アドベンチャーゲームです。

 参加者20名近く。通称「箱君」。

 妖怪やら幽霊やらと戦いつつ、謎を解いて冒険したり、用意されたキャラたちと友情温め、恋愛したりとそんなようなナンチャッテ乙女ゲーでした。

 本編はワープロ壊れてデータが一部破壊されてしまったので載せられないのですが、短編が無事だったので、短編を載せようと思います。

 大晦日な話なので、時期的にいいかなーと。

 「箱君」に参加して下さった方、万一、まちごってこのブログ見つけたら、また遊びに来てねー☆

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レイディ・メイディ 18-17

メイディア「避けられない貴方がたがいけないのですわ」

フェイト「だったら俺たちが君の後ろに敵がいたからといって、そのまま切りかかったとしても君が避ければ問題なく、例えそれでケガしても君が避けなかったから悪いということになるわけだ」

メイディア「そんなのズルイです」

フェイト「おんなじだろ、君がやったことと」

メイディア「何ですか、せっかくワタクシが……っ」

フェイト「迷惑なんだよ。後先考えずに行動して、味方に損害与えて、自分の有益だけしか頭にない奴が一緒だと」

メイディア「……ワタクシは別に……っ」

 

 言いかけた時、クロエが小さく叫んだ。

 

クロエ「死ぬっ!! クレスが死んじゃうっ!!?」

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