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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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箱庭の君番外2 紹介

物語紹介

 鬼退治を引き受けた加賀美家の若き当主・響。

 意気揚々と出掛けたは良いが、鬼は斬っても斬っても立ち上がってくる不死身の体だった。

 軽々しく引き受けてしまった責任を感じた響は家臣を先に逃し、一人その場に留まる。

 だが、倒す手立てもないままに傷ついてゆくばかり。

 死を覚悟したそのとき、どこからか声が聞こえ、鬼の倒し方を囁く。

 

企画書

タイトル:響く炎

製作日平成16年5月4日~8日

本文枚数:B5で27枚

ジャンル:和風ファンタジー

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箱庭の君 本編紹介

 歴史上のどこにもない幻の国、嵜国(さきこく)。

 そこはいつまで経っても、江戸時代程度までくらいしか先に発展しない。

 実はその昔、帝の命により、選りすぐりの退魔師たちが、魔性の者たちを集めて封じ込めた地であり、歴史の闇に葬られた呪われた場所である。

 嵜国全体が巨大な封印に覆われて、次元の狭間に送り込まれた。

 現在も同じ時代を保って、次元の間を浮遊している存在。

 時折、大きな乱の前触れに、現世と嵜国を結んでいる封に乱れが生じることがあり、霊力の強い者はその亀裂の変化に気づいてしまい、迷い込むことがある。

 亀裂は目に見えるモノではなく、ただ、不自然に感じてそこに足を踏み込むと、そちらの世界にまぎれてしまったりする。

 その逆もしかりで、嵜国の住人が現代に出て来てしまうこともある。

 そこが不自然だと気づくのは、霊力の強い者に限る。

 霊力の弱い者でもたまたまそこを通過しようとして、同じ現象に見舞われることもある。

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▼ つづきはこちら

雨が雪に変わる頃 キャラ紹介


 名前は白虎(ビャッコ)。普段は人間に化けている、冷酷無比な白銀の虎の妖(
あやかし)。

 銀髪で金と銀の瞳を持つ、異形。

 退魔師・五輪刀との戦いで傷ついていたところを小雪に救われた。

 小雪を好くようになり、性格も丸くなってゆくが、結局人間の心を理解できずに彼女を追い詰めていってしまう。

 後の、本編の箱庭の君のメインキャラクター・因幡。

 自分以外はクズだと思っていた白虎が、初めて他者を愛し、失うという心の痛みを知り、本編での人の気持ちに敏感で優しくおおらかな性格のキャラクターへと成長する。

 

小雪
 心優しい女性。橋の上で雪に埋もれて倒れていた白虎を家に連れて帰り、介抱した。
 心の貧しい白虎に、他人との関わり方などを一つ一つ教えてゆく。

 白虎から贈られる高価な物が、他人から奪った物だと知り、怒りを露に彼を遠ざける。
 

辻裏 十音裏(つじうら とねり)
 本編・箱庭の君のメインキャラクター。将来の五輪刀の頭目となる人物。

 ここでは名前などは出てこず、ラストで白虎に手を差し伸べる、小雪の代わりとなる幼い少年として。

 人あらざる者と心を通わせることができる。

故に、北の院へ幽閉されてしまった。

外へ出られるようになるのは、20歳になってから。
 本編で愚行をもう一度繰り返すとありますが、白虎はこの2番目の恩人・十音裏にもまた刃を向けることになります。
 ……本編ないからネタバレ書いてしまうけど(笑)

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雨が雪に変わる頃 8

 私は。

 何日もずっとなきがらの傍ら(かたわら)にいました。

 周囲には、かつては宝物であったガラクタが、無数に転がっていました。

 

                       ………………………………………。

 

 …これは、私があるいけない結論にたどりつく数日前のお話です。

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雨が雪に変わる頃 7

「アンタ、今までどこほっつき歩いていたのさっ」

 

 涙ながらに私を責め、その場にしゃがみこみました。

 

「早く行っておやりよ」

 

 私はこの女は変だと思いました。

 それで、敷居をまたいで小雪さんに言いました。

 

「雪はもうちょっと待って下さいね」

「………………」

 

 アレ? 返事が返ってきません。

 

「…小雪さん?」

「小雪さんっ!?」

 

 横たわった小雪さんの顔には何故か白い布が乗せてありました。

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雨が雪に変わる頃 6

「初めて会ったのも、こんな日だったね」と。

 私はそうだったっけ?…などとのんきな言葉を返したと思います。

 けれどそんな言葉を聞いてか聞かずか、小雪さんは続けました。

 

「あ、ホラ…雪が混じってきた」

 

 ちらちら、ちらちら。

 

「銀色で…白虎みたい…キレイ…」

 

 落ちくぼんだ目を細める。

 私もつられて外を眺めました。

 しばらく黙って見ていましたが、ふいに小雪さんが言いました。

 

「ねぇ…欲しい物があるの」

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雨が雪に変わる頃 5

 ああ、そうか。
 この着物に赤い染みがついてしまったから、気に入らないんだ。


「今度はもっと良い物をとってきますよ。絶対、気に入ると思います」





 ……でも。

 小雪さんは意外とワガママでいらっしゃって、何をとってきても気に入ってくれないんですよ。

 女性のワガママには魅力がありますが、それにしても度が過ぎると困りもの。

 一体何が欲しいのかと聞いても、そっぽを向くばかりで……。

 とうとうあまり口も利いてくれなくなりました。


「いらない。貴方の手から渡される物なんか、何一ついらない」


 放り投げられた宝石や着物ばかりがたまってゆく。

 彼女に見向いてもらえない宝物は、もはや宝物ではなくて、ただのガラクタに過ぎません。

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