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みやまよめな:39
2008.06.01 |Category …みやまよめな
やがて、いくつかの提灯(ちょうちん)が遠くから見えてくる。
椿「社様~!!」
万次「社様ーっ!!」
使用人「若様ーっ!!」
椿「ホントにこっち?」
万次「さっき俺が小便しに起きたら、社様が血相変えて出て行くのを見たけどな」
使用人「あ、あれっ!!」
急に叫んで指さす。
その先には座り込んでいる社。
向こうもこちらに気づいたのか、尻をたたいて立ち上がった。
椿「社様~!!」
ブンブン無邪気に手を振る。
社「……椿……」
後ろめたくてうつむく。
側まで来ると、いち早く万次は社の涙の跡に気づき、わざと椿を遠ざけるよう計らう。
みやまよめな:38
2008.06.01 |Category …みやまよめな
都「むぐっ!? んんっ!!」
『離せっ!! 社っ!!』 暴れる。
社「あっ……、姉上っ!! 話を……話を聞いて下されっ」
暴れるのを抱えるようにして押さえ付ける。
社「姉上、私はあの男が姉上をだましているようにしか……痛て……ちょっ…………ちょっと……暴れないで……」
都「うぐっ!?」
暴れているうちに足を滑らせ、都が転倒。
社「おわっ!?」
引っ張られて、社も一緒に転ぶ。
社「っつ……テテ。……あ……?」
気づくと都が自分の下敷きになってしまっており、顔も間近。
みやまよめな:37
2008.06.01 |Category …みやまよめな
中にいるのが猛と決めつけて、いつでも抜けるように刀に手をかけ、様子を伺う。
中にいる者「ほれ、都。弟が来たぞ。言った通りじゃ」 ささやきかける。
都「……まさか……」
?「そなたに惚れておるからな、あの弟君は」
都「…………………」
?「信じられぬというのなら、試しに、それ、そこの障子を開けてみよ」
都「……でも……」
?「パッとじゃぞ、パッと!!」
都「…………………」
そっと障子に手をかけ……
プレデターVSエイリアン
2008.06.01 |Category …映画・小説・漫画等の紹介・感想
兄がDVDレンタルで借りてきたので、一緒に観ました。
ご飯食べながら。
ぐちゃぐちゃしてるんで、食事中に観る内容じゃないよねとか言いつつ。
ストーリー性は……ないっていうか……あんなに人間必要だったかなっていうか……
この人、目立つだろうと思ってた人があっさり死んで、二人残ったから、コイツがヒーロー・ヒロインかと思いきや、やっぱりあっさりいなくなり、とうとう、最後の一人とプレデターが組んでしまいました。
えええ!?? そういう展開なのぉ!?? って、ビックリ。
2/3まではつまらなく、でもそれを挽回できるほど、ラスト1/3は面白かったです。
うっかり若者プレデターに惚れてしまうところでした。
ヤバイ……!
ちょっと2も観たいんですけど!
まだ新しいのか、1泊2日だったからアレだけど。
プレデター、カッコ良スギだから! ニクイあんちくしょうめvV
みやまよめな:36
2008.06.01 |Category …みやまよめな
2,
夜。
都の部屋から甘い喘ぎ声。
昼間、都の異変に気づいた巫女が様子を見にくると障子にぼんやりと都と男がからむ影が映っていた。
巫女「ッ!?」
『……確か……猛殿はまだ座敷牢に……。……そんな……』 青ざめる。
急いでその場を離れ、社の元へと疾走。
巫女「社様っ!! 社様にお目通りを!!」
門番「かような夜更けに何事ぞ!? 若様はもうお休みであらせられる。明日にせい、明日に」
巫女「今すぐに耳に入れたいことじゃ!!」
門番「お館様ではなく、若君にか?」
巫女「神子様のことじゃ!! お館様に言っては、何かと神子様が責められますゆえ」
門番「しかしだな」
巫女「ええい、この石頭め!! 明日になってから言うて、社様のお怒りを受ければ、貴様のせいじゃと申し立てますぞ!!」
みやまよめな:35
2008.06.01 |Category …みやまよめな
中の都「ごめんなさい、私のせいで貴方を巻き込んでしまった……。でも無事に出されたのですね?」
それには答えず、猛「ずいぶんと酷くやられたようじゃの、姫よ」
都の頬に触れる。
都「……これは……」
あわてて、アザだらけの顔を隠そうとしたが、猛はその手をつかんでさらに覗き込んできた。
猛「父上殿の仕業であろう」
「お前の父はお前を困らせてばかりで、何の役にも立たぬ男よのう」
都「……………………」
猛「いっそ、いなくなってしまった方がよいのじゃあないかえ?」
耳元でささやく生臭い吐息。