レイディ・メイディ ５８－７

メイディア「先生？　どうなさったの、先生？」

氷鎖女「えっ？　あっ？」

メイディア「急に黙ったりして……さっきから何度も呼んでいるのに」

氷鎖女「す、すまぬ、ちょっとぼんやり」

メイディア「いつもボンヤリですわね」

氷鎖女「失敬な」

メイディア「だって本当のことですもの」

氷鎖女「…………」

　　　「えっと……」

メイディア「はい？」

氷鎖女「じゃあ、それでいい？」

メイディア「…………はい……あっ！　いいえっ！」

氷鎖女「どっち？　いいの？」

メイディア「やっぱりダメ」

氷鎖女「エ」

レイディ・メイディ ５８－６

氷鎖女「ま、あれだ。そちらがおらぬようになって急に色々とこう……激しくなったのでござるよ。甘えが」

メイディア「ワタクシがいなくなったせいではありません。恐らく、お手紙のせいです」

 

　ふざけるのをやめて真顔になる。

 

氷鎖女「手紙？」

メイディア「彼のご家族はワタクシの家庭教師に殺害されておりますの」

氷鎖女「……………」

メイディア「そのことを嫁に行く前に報告しました。これを言うとワタクシも首を切られてしまいますが、もういいと思って」

氷鎖女「そんな約束はもう気にするでない」

レイディ・メイディ ５８－５

リク「……他に探せって……そういうことなのかなと思って」

レク「フラレたって……だ……誰に？」

 

　女の子達の憧れの的、絶世の美男子、優しくて強くて頭の良い、非の打ちどころのない彼を振ったというのはどこのどんな令嬢であろうか！？

　さすがのレクも絶句して次の言葉が出て来ない。

　朝からドッキリ情報だ。

　ほとんどルームメイトの会話に交ざってこないクレスも驚いてベッドから跳ね起きた。

 

クレス「フラレたってマジでっ！？　誰！？」

リク「うーん………先生に……」

レク「……………念のために聞くけど、ナーダ先生だよ…ね？」

リク「ヒサメ先生」

レク・クレス「……………………………」

 

　二人、期待外れだったような顔をして目配せをする。

　てっきり恋愛ゴシップだと思っていたのに、どうやら違ったようだ。

 

なんやかんやで３０００打。

本日、３０００打いきました。
時々、数えてくれなかったりするカウンターだけど(笑)
ありまとうございます。
それで何っていうワケでもないんですけどね；
別に企画があるわけでなし。
とりあえず、いつもお付き合いありまとうございますってことで。
これからもヨロシクです。
ぺこり。

毎ッ回、同じ事を行っている気がしますが、また詰まりました…
…っていうか、詰まりが解消されないまま、小手先で進めているから、それが終るとまた詰まったってことになっちゃうんだよね(泣)
イベント、あるにはあるけど、入れてもいいしカットしてもいいかな的な、微妙な必要加減なイベントが２つあるんですよ。
３回生の試験を入れるか否や。
リクに彼女を作るか否や。
作るって、新キャラじゃないんだけど；
余計なのを入れずにもうラストまで突っ走ってもいいような気もするし。
くまったくまった。むきゅー。

れいめい小劇場４

メイたま、お料理に挑戦☆の巻

ワタクシ、皆さんご存知のスーパースペシャルＮＯ，１美少女・メイディア＝エマリィ＝シャトーです。

悲劇のヒロインであるワタクシ、スーパースペシャルＮＯ，１天才美少女・メイディア＝エマリィ＝シャトーは、嫁に行きたくもないのにしょうがないから行って、嫌だったので戻って参りましたの。

ヒサメ先生が土下座して、泣きながら、一緒に暮らして下さいというので仕方なく居てやっているのに、先生ったら、１週間に１度しか帰って来やがりませんの！！

どういうおつもり！？

可憐なスーパースペシャルゴージャスＮＯ，１天才美少……へぶっ……（舌をかんだ）

美少女・メイディア＝エマリィ＝シャトーを一人残していくなんて、人間の所業とも思えない。

とにかく一人残されたワタクシは退屈で退屈で。

本を読んだり、転がってお尻をかきながらＴＶを観たり、ゲームをやったり、……え？

この世界には、ＴＶもゲームもないって？

ああ、そうでした。

今の所、カットね。

レイディ・メイディ ５８－４

リク「中身が……ないっていうか……」

氷鎖女「外身があるからよかろ」

 

　あっさり。

 

リク「そ、そういう問題じゃ……。俺、何も感じないのにそんなんで付き合ったりしたら、相手に悪いよ」

氷鎖女「ほぅ。何も感じない？　さては真になるしすとだったか」

リク「………ナルシストって……誰に聞いたの、そんなこと」

氷鎖女「カイル」

リク「……やっぱり」　がくーっ。

氷鎖女「夜な夜な鏡に映った自分をうっとり眺めておるとか。自分に恋煩いで最近調子が悪いとか」

リク「ご、誤解だよ。そんなことしないし、そんなんで言ってるんじゃなくて……」

氷鎖女「ならば、もっと他に目を向けなされ」

リク「他にって………先生じゃ……いけないのかな？」

レイディ・メイディ ５８－３

リク「……………」

氷鎖女「とっ、とにかくダメ」

リク「……そんなに、ダメ？」

氷鎖女「ダメ」

リク「ひょっとして、俺がダメでそんなふうに言ってるの？」

氷鎖女「そ…そうではない……けど、人を連れてくるとあの生き物が容赦なく責め立ててくるので、拙者が可哀想なことに……」　ガタブル。

リク「可哀想って自分で言っちゃう」

氷鎖女「だって家主なのに何故か立場が弱っちぃのだもの」

 

　一体、何を飼っているのか、この先生。