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レイディ・メイディ 33-7
2008.04.23 |Category …レイメイ 33話
大きな教室にまばらに座っている学徒たち。
大抵は黒板の方から遠い後ろや窓際、廊下側の端に仲良い同士で固まって聞いている。
もしくは眠っている。
氷鎖女の担当する授業はいつもこのような風景だった。
……つまり、人気がない。
寝るのに都合がいいため、訓練で疲れた赤、青の候補生が彼の授業を選択することが多く、教室内は余計に閑散としていた。
特にお昼が終わったこの5時間目というのがいただけない。
疲れた体にたらふく食べて満足した腹。
これで抑揚のないお経のような声で授業が続けられるのだから、眠るなという方が酷だ。
それでも風変わりな所が気に入っているのか、一部の学徒は熱狂的だった。
レイディ・メイディ 33-6
2008.04.22 |Category …レイメイ 33話
ジャック「うまく行けば釈放の方向で話を進めれば、彼も飲むんじゃないでしょうか」
叩かれた手をさする。
ヴァルト「それは上が決定する事だ」
ジャック「わかってますよ。だから、ヴァルト隊長に頼みに来たんじゃありませんか。お願いします、自分を推薦して下さい」
ヴァルト「しかしな……お前………………………………バカだしな」 真顔。
ジャック「…………………………………………」
「…………………………………………」
「……………………弁当よこせや、ゴルァーッ!!!!」 逆ギレして襲いかかる。
ヴァルト「やるか、ボケ」
あっけなく、ヒジテツで返り討ち。
ガックリ。その場に沈むジャック。
レイディ・メイディ 33-5
2008.04.22 |Category …レイメイ 33話
フェイト「君は会えばいつもトラブルに巻き込まれているな」
水をかぶっていたこともあったし、試験ではリクと仲良く空中ブランコで、あと少し遅ければ谷に真っ逆さまだった。つい2,3日前は男子学徒に囲まれてどつかれていたなと思い浮かべる。
そのときもちょうどフェイトが助けに入ったのだが……、
メイディア「助けたなどと思わないでちょうだい。ワタクシ、一人でも十分切り抜けられたのですから」
手からノートを奪い返す。
フェイト「……可愛くないな、ホンットに」
彼女はいつもこの調子。
別に感謝して欲しいと思ったワケではないのだが。
好調、好調♪
2008.04.22 |Category …日記
良い意味で忙しいです。
何やら前に進んでいるカンジ。
色んなことが良い方向に向かっていると勝手に解釈。
よし、がんばろう。
そんなゼロは本日、腰だか背中高を筋違えて一日中、ズッキンズッキン(泣)
昨日のカラーボックス作成して高いところまで持ち上げたから?
それともタンスを運んだせい?
朝は痛みで目を覚ましました。
猫背だと楽なのですが、姿勢良く立てない;
超カッチョワル(爆)
早く治ってくれぃ。
ズキズキ痛んで仕方ないので、頭痛薬というか解熱剤というかを飲んでみました。
確かに歯痛や神経痛、肩こり、捻挫、そして腰痛にも効くってなってるけど、本当に効くと思ってなかったのでオドロキです。
あ、うん、そう、効いたんです。気休めのつもりで飲んでみたのに。
ズキズキがだいぶ収まりました。
ヤツは頭痛だけじゃないのだ、スゴイぜ、バッサリン!!
これからは信じるよ。
小人さんやっぱりダメだったよ。
2008.04.21 |Category …日記
レイディ・メイディ 33-4
2008.04.21 |Category …レイメイ 33話
……赤い表紙のノートが、落ちていた。
メイディア「?」
一人寂しい食事を終え、教材を胸に抱くようにして廊下を静かに歩いていたメイディアがノートに気づいて足を止める。
落とし物のノートをかがんで拾おうとしたら、自分のと勘違いされたのだろうか。
目の前で踏み付けられてしまった。
女学徒「あーら、ごめんあそばせ。メイディア様!」
「あんまり覇気がなくなっていらしたから、存在に気づきませんでしたのー」
「あはは、端っこ歩きなさいよぅ」
数人の少女たちがせせら笑った。
取り巻きがいなくなったことで、ずいぶんと格が落ちてしおらしくなったように見えるのか、今までちょかい出さなかった連中も悪ノリするようになってきた。
それでもなお、本人の態度が相変わらずであることが反って反発心を誘発させている。
だからといって態度を改めるメイディアではない。
相手が相手なら、さらに意固地になるのが彼女。
レイオットまでもとうとう見放したことで、勢いづいた一部が悪ノリを始めると便乗する人間が増えて際限なく広がってゆく。
今や彼女は四面楚歌の状態に陥りつつあった。
レイディ・メイディ 33-3
2008.04.21 |Category …レイメイ 33話
レイオット「待って、メイディ!!」
通行人にぶつかりながら、走り去る彼女の後ろをレイオットは追うことができなかった。
……目に一杯の涙を浮かべたシラーが背後に立ち尽くしていたからだ。
場面、翌日の食堂。
フェイト「……で、今日はうわの空だったというワケか? 言い訳にもならないな」
スープを掻き混ぜながら、呆れたように言い放った。
レイオット「……面目ない」
本日のレイオットはガタガタだった。
メイディアとの仲たがい、それにあの後のシラー登場に気をとられてしまっていたのだ。
気持ちの切り替えも騎士の資質として重要である。
フェイトの言うとおり、言い訳にもならない。
フェイト「……ったく。少し見直したと思ったら……すぐコレだ。所詮、お嬢様はお嬢様でしかないということだな」
表面上はいつもと同じ態度を崩さないフェイトだが、今し方聞いた話で心底、ガッカリしていた。
前回の試験でせっかく見直しかけたところだったのに。
やっぱりメイディア=エマリィ=シャトーは最低の女だった。