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ゼロのノート

ト書きでカンタン☆ 気楽に気軽に創作物語。

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レイディ・メイディ 42-12

声「よーく見ておくといい」

 「帰りに玩具を買ってあげようね?」

 

 人の言葉を話す鳥の羽根をむしって、犬に与えたのはだぁれ?

 その犬を打ち殺したのはだぁれ?

 

 縄で首を引っかけられた人々が、広場で吊り下がってくるりくるりと風に吹かれて回っている。

 

メイディア「あはっ! てるてる坊主みたい」

声「メイはいいことを言うね。ああやって、お天気になるのをお願いしててもらおう、あの人達には。だって、悪いことをしたから、今度は良いことをしてもらわないと」

 

 温かな、よその家庭の光を求めて素足で走る。

 覗き込んだら、そこに思っていた風景はなくて、赤で塗りたくられた部屋があった。

 下腹部にうずく痛みを感じた。

 足の間から、赤い液体。

 赤、赤。

 後から入って来て、呆然と立ち尽くした黒髪の少年がゆっくりとメイディアを見つめる。

 その瞳も、赤。

 ほんの一瞬の間に、多くの情報が弾けて散らばった。

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レイディ・メイディ 42-11

クロエ「!!」

 

 何をするのとクロエが問う前に、布の袋をかぶせられあっという間に縛り上げられてしまった。

 

クロエ「ちょっ!?」

リチャード「姫、騒がないで下さい。騒げば、お友達の首が飛びます」

 

 目の見えなくなったクロエの耳にリチャードの声が不気味に聞こえた。

 

クロエ「…ッ!!」

リチャード「そう。聞き分けのよい方ですね。……誰か! さるぐつわをかませろ」

手下「ハッ!」

クロエ「んんっ!」

   『メイディ! メイディ、無事で…!!』

 

 かつがれて、放り込まれた。

 馬車の中にだろう。

 

リチャード「顔を見られている。あの疑り深いお嬢さんは可哀想だが、死んでもらうしかないな」

クロエ「!!」

   『約束が違う!!』

 

 さっと血の気が引いた。

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レイディ・メイディ 42-10

 場面はクロエとメイディアに戻る。

買う意志もないのに店の品物を一通り眺めた二人は、また別の店へ別の店へと興味のおもむくままにあっちフラフラ、こっちフラフラ。

まさに女の子お得意の見るだけショッピング。

 

クロエ「わー、この帽子、可愛いねー♪」

 

 今度は帽子屋に入り込んで、鏡の前でとっかえひっかえ。

 

メイディア「その……」

クロエ「うーん?」

メイディア「あれからフェイトとはいかが?」

クロエ「あれからって? ……あ、こっち帽子のがいいかも」

メイディア「あ、いえ……その……」

クロエ「?」

メイディア「……何でもございません」

クロエ「うん?」

メイディア「お気になさらず」

クロエ「??」

 

 店から出て、時間を確認すると次こそ下着屋に向かおうとするクロエ。

 

クロエ「そろそろパン……アレを買いに行こ。メイディ」

メイディア「今のワタクシはクレスです」

クロエ「……いいけど……」

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レイディ・メイディ 42-9

 鬼の形相でメイディアを追ってきたクレスが、骨組みだけでできた粗末な大型馬車から飛び降りた。

 メイディアに履かされたスカートが風になびく。

 

クレス「どこだぁ、メイディアァー!!」

 

 町に到着した馬車は、今度は養成所に戻る生徒のためにしばし時間待ちだ。

 まだ午前の早い時間帯なので、待っても帰る生徒がいるとは思えなかったが、それでも決まりで御者のおじさんはタバコをふかせてのんびりと20分間、留まってくれているのだった。

 しかしこの日は珍しく、その早い帰りの馬車に乗り込もうとしていた学徒がいた。

 いや、正確には学徒ではなく、教官。

 氷鎖女 鎮だ。

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レイメイ☆クイズ2

リク「こんばんは。リクです」
レク「レクです」
リク「今日はレイメイクイズでGO☆」
レク「GO」
リク「ところで、俺たちは何するのって聞いてくれないの?」
レク「な、何するの?」
リク「それはね、クイズだよ」
レク「それはわかってるんだけど……」
ぐり「二人しか登場人物がいないハズなのに、何故か4人になっているんだよ! さて誰かな?」
ぐら「ちょっ……ちょっと待って!! そういう問題なら、もう少しわかりづらくないとおかしいよねっ!? ねっ!?? それなのに、ナニ、コレ!?」
ぐり「ナニって……そりゃあもう、まぎらわしいひっかけ問題っていうか……」
ぐら「嘘だよ!! クイズになってないよ、どこもっ!! レイオットとフェイトのクイズどころじゃないじゃん、コレ!!」
リク「あ、やっぱりダメ? 似てると思ったのに」
レク「似てないよっ!!!」
リク「さぁ、わかった人、いるかなぁ?」
レク「わかんない人がいないよっ!!」
リク「色を変えてないから、難しいぞ☆」
レク「ちっがーう!!」

                                                        ―強制終了―

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レイメイ☆クイズ!?

フェイト「つまり。要約すると、俺には全く一切、ほんのひとカケラも関係ない。……そういうことだな?」

レイオット「そんなことないわ。私とメイディが仲直りすれば、フェイトも嬉しいでしょ?」

フェイト「俺には別に……」

レイオット「嬉しいでしょ?」

フェレット「俺は……」

レイオット「嬉しいでしょ、……嬉しいわよね?」 にこっ。

フェイト「………………」 汗、だらだら。


レイオット「レイオットです。こんばんは。この会話の中に、私でもフェイトでもない台詞があります。さて、誰でしょう!?」
フェイト「……いや、それって……」
レイオット「フェイトが答えちゃダメでしょ!」
フェイト「気づかないヤツいないって」
レイオット「ダメよ。もし気づかなかった人がいたら、恥ずかしい思いするじゃない。先にそういうこと言ったら」
フェイト「だからクイズになってないっての……;」

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レイディ・メイディ 42-8

フェイト「確かに俺がどうこう言う問題じゃないな。勝手にやっててくれ」

 

 くるりと背中を向ける。

 

レイオット「どこに行くの?」

フェイト「どこったって……俺はたんなるイキオイで勝手に連れて来られただけなんだぞ? 帰るよ、もう」

レク「せっかく来たんだから、そうあわてなくても」

フェイト「せっかく来たんじゃなくて、無意味に拉致られてき・た・の!」

レイオット「わかったわ。じゃあ、食事にしましょう。メイディとクロエが来るまで」

 

 両手を合わせて音を鳴らす。

 

フェイト「話に脈絡をくれ、頼むから」

レク「まぁま、堅いことを言わず。その辺、フラフラヨロヨロ徘徊しようよ。たまにはいいじゃん」

フェイト「……ハァ~」

 

 調子を狂わされてばかりのフェイトは、今日何度目かのため息を、深く深く吐き出したのであった。

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