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響く炎:2
2007.12.30 |Category …箱庭の君 短編2
配下の者「跡継ぎはどうなさるおつもりかっ!?」
響「テキトーに決めてくれ」
配下の者「テキトーにってそんなテキトーなっ! なりませぬっ! 跡継ぎのお子どころか嫁もまだではございませぬかっ!」
響「…………よ……余計なお世話だ」
配下の者「余計なお世話なものですかっ! 見合いになれば逃げ出して…。遊び歩いては、姿をくらまして…」
響「今は説教の時ではないわ。早くゆけっ!」
配下の者「……………」
「わっかりました! では早々に葬式の手配を……」
響「…おいっ! 七日は待てよ、コラッ! もしかしたらひょっとして帰ってくるかもしれぬだろっ!?」
配下の者「同じかと思いまするーっ!」
遠ざかる声。
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箱庭の君番外 響く炎
2007.12.30 |Category …箱庭の君 短編2
魔性の者に出会って、まず一番してはいけないことを知っているか?
それはな、話を聞いてしまうコトだ。
魔性に応えてはならぬ。
魔性は、あの手この手で心の隙をつく。
知らぬ間にだまされて、魂(タマ)までとられちまうって話だ。
…わかったか、キョー…